神経因性膀胱(低活動膀胱)

  • 2022.07.28

今回は、神経因性膀胱(低活動膀胱)についてです。皆さん、頻尿=過活動膀胱を考える人が多いですが、同じ症状でも病態的には全く異なる神経因性膀胱(低活動膀胱)があります。実際、臨床では内科の先生方も間違えて処方している先生もいます。間違えて処方していると改善しないどころか、症状が悪化し腎機能障害の増悪も考えられます。原因は、糖尿病、脳の疾患、神経の疾患、加齢など色々あります。そこを鑑別するには、基礎疾患など問診、症状、腹部エコーは勿論、根気よく患者さんの臨床経過を見極める必要があります。また、神経...

排尿管理について

  • 2022.07.28

12月に入り、やはり頻尿、尿漏れが増えています。泌尿器科は、まず検尿を行い尿の状態を確認します。残尿など認めないか超音波検査にて尿路の確認を行います。そのうえで、基礎疾患や他の症状も考慮し鑑別診断を行い、最終的に過活動膀胱による頻尿、尿漏れであれば内服を開始します。内服は近年種類が増えており、膀胱に対する作用も異なっております。それを患者さんの排尿状態や基礎疾患など考慮し開始していきます。ただし、その間に膀胱訓練などの行動療法も重要です。それを行わなければ中々改善しません。ある程度の期...

梅毒と性病のピンポン感染について

  • 2022.07.28

2015年から梅毒が急激な増加傾向にあります。2017年には、年間報告数が44年ぶりに5000例を超えています。特に、東京都が1788例と圧倒的に多く、次いで大阪府の840例、愛知県の339例と、都市部での報告例が目立っている。原因は色々言われていますがはっきりしていないのが現状です。 梅毒も含め性感染症の感染ルートは一般的に口腔性交、肛門性交などを含む性行為です。粘膜同士が接触することで感染します。コンドームをつけていることにより絶対に感染しないとは限りません。梅毒は初期症状がわかりに...

そろそろ頻尿・尿漏れの悪化の可能性が・・・

  • 2022.07.28

寒い時期が近づいてきました。膀胱は冷えに敏感です。今は症状がない方もすでに内服し安定している方も悪化する可能性があります。下腹部や下肢を暖めることは膀胱の血流を改善し予防の効果があるといわれています。是非試してください。それでも悪化する方は、頻尿や尿漏れを改善する薬は現在沢山でております。最近では新たに新薬も出ております。泌尿器科では、ちゃんと問診を行い、患者さんに合う薬を処方していきます。内服の継続は大事ですが、効果がないのに無駄に処方することは行いません。お悩みの方は泌尿器科に受診...

尿路結石

  • 2022.07.28

暖かくなれば比較的結石の患者さんは増えます。原因としてはやはり水分摂取不足です。発汗が多くなり、身体の水分が少ないと結石は増える傾向があります。他の原因もありますが、結石がなりやすい患者さんはまずは水分をよくとりましょう。突然の腰痛や血尿を認めた方は専門の医療機関に受診してください。  当院は医療ビルの前には4台、徒歩1分のところに提携駐車場があります。泌尿器科は遠方からも受診される方が多く、寝屋川市・守口市は勿論、四条畷市、大東市、旭区、鶴見区からも受診されます。 その他...

頻尿・尿漏れに対する排尿管理について

  • 2022.07.28

先日、某メーカーの研究会が国立京都国際会館で行われました。その講演会の中で、膀胱には低活動膀胱(排尿する力が乏しい膀胱)が蓄尿障害を認める患者の30%に含まれると報告されていました。原因は色々報告されています。大事なことは、過活動膀胱が比較的皆さんに周知されていますが、薬を処方する際にはその30%の低活動膀胱の可能性も含め常に残尿の状態を把握していなければいけません。それを怠っているといつの間にか残尿が多い状態となり、感染や腎機能障害の可能性がでてきます。そして症状も改善しません。専門...

最近、抜け毛が多い方

  • 2022.07.28

基本的に毛髪は1日に100本ほど抜けています。年を重ねると抜け毛が増えることは加齢が原因でもあるので気にしすぎもよくありません。また、一般的に季節のかわりめである秋頃は抜け毛が多くなる季節です。正常なヘアサイクルでは、髪の毛が抜けてもそこから新しい髪の毛が生えてきます。しかし、ヘアサイクルが乱れると、新しい髪の毛が成長しづらく、毛根が弱くなり抜け毛が増えはじめます。抜け毛の量が明らかに増えはじめたら注意が必要です。いつもと違うと感じる抜け毛は、異常脱毛の可能性があります。発毛の効果がで...

過活動膀胱が悪化すると…

  • 2022.07.28

頻尿・尿漏れは、たかがおしっこと侮れません。悪化すれば車や電車に乗ることが億劫になり、旅行は勿論外出をすることが嫌になり生活の質が低下します。また、過活動膀胱が夜間に認める夜間頻尿を発症すれば、高齢の方はトイレに行く時に転倒し、太ももの骨折を併発することがあります。結果、生活の質が低下、時には認知症を発症し寝たきりの原因の1つとして報告されています。頻尿・尿漏れは内服で改善します。ただし、直ぐには効果がでませんので継続と根気が必要です。また、膀胱訓練などの行動療法も頑張りましょう。 ...

接触後の尿道の違和感、尿道口からの膿など認めたときは

  • 2022.07.28

接触後に排尿時痛や尿道の違和感、膿がでたときは雑菌による尿道炎、淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎、前立腺炎を考えます。淋菌は比較的経過と症状で判断できます。ただし、クラミジアと前立腺炎は症状が似ています。検査をしなければわかりません。お悩みの方は受診してみましょう。 当院は医療ビルの前には4台、徒歩1分のところに提携駐車場があります。(泌尿器科は遠方からも受診される方が多く、寝屋川市・守口市は勿論、四条畷市、大東市、大阪市旭区、鶴見区、城東区からも受診されます。)頻尿・尿漏れ(前...

膀胱訓練について

  • 2022.07.28

3月になり、ようやく暖かくなってきましたが夜になるとまだまだ寒い季節です。この温暖差が膀胱に影響するとも言われており気をつけましょう。今回は、膀胱訓練についてです。過活動膀胱に対して膀胱訓練が大変重要です。 内服だけでは効果がでても中止するとまた元に戻ります。 もとに戻るのを防ぐためには、自分自身の努力も必要です。 それが膀胱訓練です。1回のおしっこの量を300ml前後になるようにためましょう!膀胱におしっこをためると膀胱炎など悪化するのではありません!ほとんどの方が誤解しております。...