男性更年期障害
男性更年期障害(LOH症候群)かな?と思ったら門真市の「やすだ泌尿器科クリニック」へご相談ください。当院では男性泌尿器科専門医による男性更年期障害の治療を行っておりますのでお気軽にご相談ください。
男性更年期障害とは?
男性更年期障害は、加齢による男性ホルモンの低下によって起こり、LOH症候群(エルオーエイチ、加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれます。男性更年期障害(LOH症候群)では、動悸、頭痛、発汗、ほてり、のぼせ、手足の痺れ、倦怠感、無気力、不眠、うつ、勃起障害をはじめとする性機能障害など、多様な症状が現れてきます。 こうした男性更年期障害の診断は、主に問診と血液検査で行います。治療法としては、減少した男性ホルモンを注射で補充する「男性ホルモン補充療法」が一般的です。また、精神的なストレスが大きく影響しているような場合には、ストレスに対抗するための薬が処方されることもあります。まずは一人で悩まずに、ご相談ください。
男性更年期障害の症状
- 性欲と勃起能の質と頻度が低下する
- 知的活動、認知力、見当識の低下および疲労感
- 抑うつ、短気、気分変調
- 睡眠障害
- 筋容量・筋力の低下
- 内臓脂肪の増加
- 体毛と皮膚の変化
- 骨減少症・骨粗鬆症
のぼせ、汗、寒気、冷え症、動悸、胸痛、息苦しさ、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまいなどの自律神経失調症状や、 イライラや怒りっぽいなどの情緒不安定、抑うつ気分などの精神症状が引き起こされます。また腰痛や関節痛、嘔気や食欲不振、皮膚の乾燥感やかゆみ、尿が近く外陰部の不快感などの症状が現れることもあります。
男性更年期障害における「のぼせ」
男性更年期障害は、加齢に伴い男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下することで引き起こされる状態です。更年期障害というと女性特有のものと思われがちですが、男性にも同様の症状が現れることが知られています。その中でも「のぼせ」は、代表的な症状の一つです。
のぼせの症状と特徴
男性更年期における「のぼせ」とは、急に顔や首が熱く感じたり、発汗が増えたりする現象を指します。この症状は、特にストレスや緊張を感じたときに顕著に現れることが多く、持続時間は数秒から数分程度です。発作的に起こることが特徴で、日常生活においても予期せず発生するため、生活の質(QOL)を大きく損なう原因となります。
なぜのぼせが起こるのか?
男性更年期障害による「のぼせ」の原因は、テストステロンの低下が自律神経に影響を及ぼすことにあります。自律神経は、体温調節を含む身体の基本的な機能を管理していますが、テストステロンが減少することでそのバランスが崩れ、結果として体温調節がうまくいかず、のぼせが生じると考えられています。また、ストレスや疲労も自律神経に悪影響を与えるため、これらが重なると症状が悪化しやすくなります。
のぼせがもたらす影響
のぼせは、単に身体的な不快感を引き起こすだけでなく、精神的なストレスをも増加させます。突然の熱感や発汗による羞恥心や不安感は、仕事や人間関係にも影響を及ぼしかねません。また、頻繁にのぼせが起こると、睡眠障害や疲労感が積み重なり、さらなる体調不良を招くことがあります。
男性更年期障害の検査方法
LOH症候群の診断には主に問診と血液検査で行います。血液検査ではテストステロン濃度の測定などを検査します。
主な治療法
男性ホルモン補充療法
男性ホルモンは筋、骨、中枢神経系、前立腺、脊髄、性機能など様々な臓器に作用し影響します。男性ホルモンはいくつかの種類がありますが総称してアンドロゲンと呼ばれます。ステロイドの一種でアンドロゲンの主な構成成分のひとつが睾丸で分泌されるテストステロンです。この男性ホルモンを司るテストステロンを補充する方法に経口剤(飲み薬)、注射剤、軟膏薬(塗り薬)などがあります。
エナント酸テストステロン | 通常2~4週間おきに125mg~250mgを筋肉注射します。 |
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胎盤性性腺刺激ホルモン(hCG) | 1回3,000~5,000単位を1~2週おきに1~3回を筋肉注射します。 |
男性ホルモン軟膏 | 1回3gを1日1~2回陰嚢皮膚に塗布します。 |
テストステロン補充治療の副作用
テストステロンは造血能が亢進し、多血症となります。
ヘモグロビン値が上昇します。テストステロン注射薬の場合、肘、肩、背中、腹部にマッチ棒の頭より小さいか、同じサイズの「にきび」様の皮疹、かゆみが出ることがあります。きわめてまれですが、舌や喉のしびれ感があらわれることもあります。
また肝機能障害、腎機能障害、高コレステロール血症、前立腺肥大の増大、前立腺癌の増悪があります。