梅毒と性病のピンポン感染について

  • 2022.07.28

2015年から梅毒が急激な増加傾向にあります。2017年には、年間報告数が44年ぶりに5000例を超えています。特に、東京都が1788例と圧倒的に多く、次いで大阪府の840例、愛知県の339例と、都市部での報告例が目立っている。原因は色々言われていますがはっきりしていないのが現状です。

梅毒も含め性感染症の感染ルートは一般的に口腔性交、肛門性交などを含む性行為です。粘膜同士が接触することで感染します。コンドームをつけていることにより絶対に感染しないとは限りません。梅毒は初期症状がわかりにくいのも特徴です。一般的に、感染すると1~3か月ほどで、感染部位(主に陰茎)にしこりを感じるようになるのですが、特に痛みがでるわけではありません。また、自然に症状がなくなってしまうこともあります。陰茎のしこりから発疹といった早期の段階であれば、治療できます。ペニシリンを内服し寛解します。

また、『ピンポン感染』を防ぎましょう!!性感染症は代表的なクラミジアも含め、自覚症状に乏しいもこともあります。そのため知らない間にパートナーにうつしてしまうこともあります。一方が治しても、またパートナーからうつされる……というような卓球のラリーに倣って“ピンポン感染”と呼ばれるケースに発展することも珍しくありません。お互いにケアしていく必要があります。

梅毒と性病のピンポン感染について

性感染症を未然に防ぐには、男女ともに正しい知識と理解を持つことが非常に重要です。自分自身だけなら納得はできますが、大事なパートナーを守るため予防や早期診断を怠らないようにしましょう。

当院は医療ビルの前には4台、徒歩1分のところに提携駐車場があります。泌尿器科は遠方からも受診される方が多く、寝屋川市・守口市は勿論、四条畷市、大東市、旭区、鶴見区からも受診されます。その他、前立腺肥大症、頻尿、尿漏れ、血尿、ED、AGA、男性更年期障害など診察しております。

やすだ泌尿器科クリニック
院長 安田宗生