高血圧とED:降圧薬がもたらす影響と治療のヒント
- 2025.09.30
大阪府門真市の【やすだ泌尿器科クリニック】です。院長通信をお読みいただきありがとうございます。院長の安田 宗生です。今回は『高血圧とED』について日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医が解説します。
高血圧の治療を始められた方、または治療中の方で、「どうも最近、ED(勃起障害)の症状がある気がする」とお悩みではありませんか?
高血圧はEDの大きな原因の一つですが、その治療に用いられる降圧薬もまた、EDを引き起こす可能性があります。
「血圧の薬を飲んでいるから、EDになっても仕方ない」と諦めてしまう方も少なくありません。しかし、適切な対処をすれば、血圧と勃起機能の両方を良好な状態に保つことは可能です。
今回は、高血圧がEDを招くメカニズムと、降圧薬の影響、そしてどのように治療を進めていけば良いのかについて、泌尿器科の視点から詳しく解説します。
高血圧がEDを引き起こす2つの理由
高血圧は、血管に常に高い圧力がかかることで、全身の血管にダメージを与え、動脈硬化を進行させます。勃起は陰茎の血管が拡張して血流が増えることで起こるため、血管の健康が不可欠です。
高血圧がEDにつながる主な理由は以下の2つです。
①動脈硬化による血流不足
高血圧が続くと、血管の内壁が硬く、狭くなります。陰茎に血液を運ぶ動脈は、全身の血管の中でも特に細いため、動脈硬化の影響を真っ先に受けやすいといわれています。その結果、勃起に必要な十分な血液が陰茎に流れ込まなくなり、EDを引き起こします。
②血管内皮機能の低下
血管内皮は、血管を拡張させる「一酸化窒素(NO)」を分泌する働きを持っています。高血圧によって血管内皮が傷つくと、このNOの分泌が低下し、血管がうまく広がれなくなります。
降圧薬とEDの意外な関係性
高血圧を放置することは、脳卒中や心筋梗塞など、命に関わる病気のリスクを高めるため、薬による治療は非常に重要です。しかし、一部の降圧薬には、勃起機能を低下させる副作用があることが知られています。
特に影響が出やすいとされるのが、以下の2つの系統の薬剤です。
β遮断薬(ベータしゃだんやく): 心臓の働きを穏やかにし、血圧を下げる薬です。しかし、全身の血管を収縮させる作用も持つため、陰茎への血流を妨げ、EDの原因となることがあります。
利尿薬: 体内の水分と塩分を排出して血圧を下げる薬です。この作用により、体内の循環血液量が減り、陰茎の海綿体に血液が十分に行き渡らなくなることがあります。
もちろん、すべての降圧薬がEDを引き起こすわけではありません。ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)やACE阻害薬などは、EDの原因になりにくいとされています。
大切なのは、「薬のせいでEDになった」と感じた場合でも、決して自己判断で降圧薬の服用を中止しないことです。高血圧の治療を中断すると、より深刻な健康問題につながる可能性があります。まずは医師に相談し、薬の変更や調整を検討することが大切です。
治療の相談は泌尿器科へ
EDは、単なる性機能の問題ではなく、高血圧や血管の健康状態を知らせる大切なサインです。
当院では、EDの原因を特定するため、高血圧の有無や服用中の薬剤、生活習慣などを丁寧に確認します。EDをきっかけに、ご自身の健康状態を見つめ直すことができるのは、泌尿器科で診療を受ける大きなメリットと言えます。
生活習慣の改善とED治療薬の併用が有効
高血圧とEDを同時に改善するためには、血圧を下げるための生活習慣の見直しが不可欠です。
・適度な運動
・禁煙・節酒
・食生活の改善(減塩など)
・十分な睡眠
これらは血管機能を高め、勃起機能の向上にもつながります。
さらに、これらの生活改善と並行して、ED治療薬を服用することで、速やかに自信と活力を取り戻し、治療へのモチベーションを維持できます。当院では、患者様の体の状態に合わせて、最適なED治療薬をご提案します。
やすだ泌尿器科クリニックでのED治療
EDは非常にデリケートな問題であり、「クリニックに行くのは恥ずかしい」「他の患者さんと顔を合わせたくない」と感じる方も少なくありません。
大阪府門真市の【やすだ泌尿器科クリニック】では、他の患者様に顔を合わせずにED治療薬を処方されたい方のために、初診からオンライン診療でED治療薬が受け取れる体制を整えています。スマートフォン(電話によるオンライン診療)で医師の診察を受け、ご自宅にED治療薬を配送できるため、プライバシーに最大限配慮した形でED治療を始められます。
もちろん、対面での診察をご希望の方も歓迎します。診察室で医師に直接相談し、より詳しい検査を行うことも可能です。既に高血圧治療や糖尿病治療を受けらている方は、お薬手帳をお持ちください。
対面であれば、保険診療の泌尿器科診療と自費診療のED治療を同時に行うことができます。
高血圧とEDの両方を改善し、安心で健康的な毎日を過ごすために、どうぞお気軽にご相談ください。
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