喫煙とEDの関係
- 2025.10.18
ED(勃起障害)は「血流の問題」と「神経・ホルモンのバランス」がかみ合って起こります。喫煙はこの両方に悪影響を与えます。タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素、活性酸素は、血管の内側を覆う内皮細胞を傷つけ、血管を広げる一酸化窒素(NO)の働きを低下させます。その結果、陰茎海綿体の動脈が拡張しにくくなり、十分な血液が届きません。さらに喫煙は交感神経を緊張させ、末梢血管を収縮させるため、勃起の立ち上がりと維持を妨げます。
「本数が少ないから大丈夫」は危険
1日の本数が少なくても、長期的な内皮機能障害は蓄積します。加えて、受動喫煙もNO産生を抑えることが知られています。紙巻きだけでなく、加熱式タバコやシガーでも有害物質はゼロではありません。「軽いから安全」ではなく、完全禁煙が最大の対策です。
禁煙でED改善が期待できる理由
禁煙後、数週間〜数ヶ月で血管内皮の機能が回復しはじめ、勃起の硬さ・持続が改善する例が多く見られます。動脈硬化の進行が抑えられることで、長期的に心血管リスクも低下します。禁煙補助薬(ニコチンパッチ、バレニクリン等)を併用すると成功率が上がるため、自己流で難しい方は医療機関に相談してください。
喫煙×他のリスクが重なると要注意
喫煙に、糖尿病・脂質異常症・高血圧・肥満・睡眠不足・強いストレスが重なると、EDは進行しやすくなります。特に40代以降で「朝の勃起が弱くなった」「途中で維持できない」などの変化が続く場合は、将来的な心筋梗塞や脳梗塞の“予告サイン”の可能性も。EDの相談をきっかけに、血圧・血糖・脂質・肝腎機能を一度チェックしましょう。
ED治療薬は“ブースター”、土台は血管の健康
PDE5阻害薬(シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル)は、陰茎の血流を助ける第一選択薬です。ただし、硝酸薬(ニトログリセリン等)との併用は禁忌です。禁煙・運動・減量・睡眠の見直しを同時に進めると、薬の効き方も安定しやすくなります。うまく効かない場合でも、用量調整や他剤への切替で改善余地がありますので、独断で中止せずご相談ください。
人目が気になる方へ:初診からオンライン、薬はご自宅へ
「他の患者様に顔を合わせずにED治療薬を手に入れたい方」へ。当院は初診からオンライン電話診療に対応しています。スマホから医師と相談いただき、処方後はご自宅でED治療薬を受け取れる体制を整えています。プライバシーに配慮し、通院の負担も軽減できます。
今日からできる“禁煙+血管ケア”チェックリスト
✅禁煙スタート日を決め、家・車から喫煙物を撤去
✅最初の2週間はニコチン置換療法や禁煙外来の支援を活用
✅週150分の有酸素運動(速歩・自転車・水泳など)
✅睡眠は毎日6.5〜7.5時間を目安に、就寝前のスマホ使用を控える
✅魚・野菜・大豆を増やし、甘味飲料・加工肉・揚げ物を控える
✅体重の5%減を中期目標に、ウエスト周囲径を毎週測定
✅血圧、空腹時血糖、脂質(LDL/HDL/中性脂肪)を定期チェック
よくある質問
Q1. ED治療の平均費用はいくらですか?
A. 自費診療が基本で、費用は薬の種類・用量・処方数で変わります。【やすだ泌尿器科クリニック】ではED治療の初診・再診費用は不要で、ED治療薬も1錠からお求めいただけます。
オンライン診療ではご自宅でED治療薬を受け取れます。
※10,000円以下の場合送料800円が別途必要となります。
Q2. ED治療薬は何が一番効くの?
A. 体質や生活パターンで最適薬は変わります。
・シルデナフィル:実績が豊富。食事の影響を受けやすい。
・バルデナフィル:立ち上がりが速め。
・タダラフィル:持続が長い(〜36時間)ため予定を組みやすい。
「一番」よりも、あなたに合う薬と用量を一緒に決めることが重要です。
Q3. EDの治療はどこに行けばいいですか?
A. まずは泌尿器科へ。必要に応じて循環器・糖尿病内科・睡眠科などと連携し、全身のリスクも同時に評価します。喫煙歴が長い方は心肺機能のチェックをご提案することがあります。
Q4. EDの治療は何科にかかればいいですか?
A. 基本は泌尿器科です。服用中のお薬(特に硝酸薬やα遮断薬、降圧薬)との相性を確認しながら、安全に治療を進めます。
まとめ
・喫煙は内皮機能を傷つけ、NOの低下と血管収縮を招き、EDを悪化させる
・本数が少なくても長期的な悪影響は蓄積。受動喫煙や加熱式でもゼロではない
・禁煙後は数週間〜数ヶ月で改善が期待でき、心血管リスク低下にもつながる
・当院は初診オンライン・自宅受け取りに対応。人目を気にせず治療開始が可能
一人で抱え込む必要はありません。禁煙支援とED治療を並行し、血管の健康を取り戻しましょう。