性感染症(性病)が心配な方へ|早めの検査と治療で再発・拡大を防ぐ
- 2025.10.31
性病は受診を先延ばしにも良いことはありません
「もしかして性病かも…」と思ったら、迷わず受診してください。
性感染症(STD/STI)は、無症状でも感染していることがあるため、心当たりがあれば検査が最優先です。クラミジアや淋菌は男女とも無症状が多く、放置すると骨盤内炎症や不妊、精巣上体炎など合併症の原因になります。
当院はプライバシーに配慮し、症状や生活背景を丁寧に伺ったうえで、必要最小限の検査からご提案します。
受診の目安(男性)
性感染症は、男性では排尿時の違和感や分泌物の変化として現れることが多いです。
放置すると前立腺炎や精巣上体炎などへ進行することもあります。
以下のような症状がある場合は、できるだけ早めに泌尿器科を受診してください。
- 排尿時に痛み・しみる感覚がある
- 尿道から膿のような分泌物が出る(白色・黄色など)
- 陰茎の先や包皮が赤い、かゆい、腫れている
- 性器や陰嚢(睾丸)が痛む、腫れている
- 性交時または射精時に痛みがある
- 下腹部や会陰部(肛門と陰嚢の間)の違和感・鈍痛
- 咽頭の痛み・違和感(オーラル感染の可能性)
- パートナーが感染していた/心当たりのある行為があった
※男性の性感染症は無症状のことも多く、検査で初めて分かるケースもあります。
症状が軽くても自己判断で市販薬等を使わず、必ず泌尿器科へ。
性感染症の主要な治療薬である抗生物質(細菌感染症用)や抗ウイルス薬(ウイルス感染症用)は、医師の処方箋が必要な医療用医薬品であり、市販薬としては販売されていません。自己判断で市販のデリケートゾーン用薬などを使用しても原因菌やウイルスは排除されず、症状を悪化・潜伏させるリスクがあるため、必ず医療機関を受診しましょう。
受診の目安(女性)
女性は自覚症状が少ないまま感染していることが多いため、気づかずに慢性化・不妊の原因となるケースもあります。
少しでも思い当たる症状があれば、婦人科または泌尿器科にご相談ください。
- おりものの量が増えた、色が変わった(黄色・緑色・茶色など)
- おりものに異臭がする(魚のようなにおいなど)
- 排尿時に痛みやしみる感覚がある
- 外陰部のかゆみ、赤み、ブツブツや潰瘍がある
- 下腹部や腰の痛みが続く
- 不正出血がある(生理以外の出血)
- 性交時に痛みがある
- パートナーが性感染症と診断された
- 行為から数日〜数週間後に体調の変化を感じる
※カンジダや細菌性膣炎など、性行為がきっかけではない感染もあります。
異常を感じたら早めに検査を受けましょう。
よくある質問(Q&A)を診療フローに沿って解説
Q1. 性病は行為から何日後から検査可能ですか?
目安:
・咽頭/尿道の淋菌・クラミジア:1〜2週間で検出感度が安定
・梅毒(血液検査):感染後2〜6週間で抗体陽性化
・HIV(抗原抗体法):2〜4週間以降で検出可能性、陰性確認は3か月を目安
接触から日が浅い場合は初回陰性でも再検査を提案します。
Q2. 検査はどのように行いますか?痛みはありますか?
・尿検査/うがい液:淋菌・クラミジアの遺伝子検査
・血液検査:梅毒・HIV・B型/ C型肝炎など
必要に応じてヘルペス・尖圭コンジローマは視診、病変の検査を追加
多くは数分で終了し、強い痛みはありません。
Q3. コンドームを使えば完全に防げますか?
感染リスクは大きく低下しますが、ヘルペス・梅毒・コンジローマなど皮膚接触でうつる病原体は完全には防げません。口腔性交(オーラル)でも感染します。
Q4. 無症状でも検査は必要?
はい。無症状感染は珍しくありません。パートナーへの感染拡大を防ぐためにも、心当たりがあれば検査を。
Q5. 検査キットは信頼できますか?
精度の高いPCR方式のキットもありますが、採取方法やタイミングで結果が左右されます。陽性時は医療機関での確定診断と適切な治療が必要です。陰性でも症状や暴露歴により再検査をご提案します。
Q6. 保険は使えますか?費用はどのくらいかかりますか?
症状があり、医師が医学的に必要と判断する検査・治療の一部は保険適用となる場合があります。
スクリーニング目的の検査は自費が中心です。
※一部自治体の保健所で無料・匿名の検査を実施している場合があります(対象や項目は地域で異なります)。
Q7. いつ結果が出ますか?即日結果は可能?
多くは数日~1週間程度で判明します。精密検査は外部機関での解析のため日数を要します。
当院では、結果の信頼性を最優先するため、偽陰性(感染しているのに陰性)や擬陽性(感染していないのに陽性)のリスクがある迅速検査は行っておりません。精度の高い遺伝子検査や血液検査を基本とし、医学的根拠に基づいた正確な確定診断をいたします。
Q8. パートナーへの対応は?
同じ病原体に同時に感染している可能性が高く、同時期の検査・治療が原則です。治療がズレるとくり返し感染(ピンポン感染)が起きます。
Q9. 「一番やばい」性病は?治らない病気はありますか?
恐怖をあおる表現は避けますが、梅毒・HIVなどは放置で重症化します。
いずれも早期発見・早期治療で良好な経過が期待できます。医師の指示に沿って最後まで治療を完遂してください。
主な性感染症とポイント
- クラミジア:男女とも無症状が多い。咽頭感染も。放置で不妊の一因。
- 淋菌:尿道痛・膿。耐性化が課題で適切な抗菌薬選択が重要。
- 梅毒:しこり・発疹など多彩。近年増加傾向。血液検査で診断。
- 性器ヘルペス:痛みを伴う水疱・潰瘍。再発しやすいが抗ウイルス薬で軽快。
- 尖圭コンジローマ(HPV):乳頭状のいぼ。接触で感染、焼灼等で治療。
- HIV:早期はかぜ様症状のみのことも。早期治療で予後改善。
- トリコモナス・カンジダ:おりもの異常やかゆみ。原因に応じ適切な薬剤を。
治療の基本と再発予防
- 病原体に合った薬を正しく使用(途中中断は再発・耐性化の原因)
- 結果が出るまでの期間は性交渉を控える/陰性確認まで再発予防
- パートナーも同時期に検査・治療
- 再検査(治癒確認)が必要な疾患は医師の指示通りに
- コンドームの適切な使用、オーラルも含めた接触感染への理解
受診前のお願い(正確な診断のために)
・直前の排尿・うがい・膣洗浄は一部検査で検出率を下げることがあります。
・服薬中の薬、過去の治療歴、アレルギー歴をお知らせください。
結果の通知方法
基本的には再度来院していただだいてお伝えいたします。
まとめ|不安を持ち越さないために
性感染症は早期の検査・適切な治療で合併症と再発を防げます。
「恥ずかしい・怖い」というお気持ちに配慮し、当院は匿名性・秘密保持に最大限配慮します。
大阪で性感染症(性病)の検査・治療をご希望の方は、まずはご相談ください。必要最小限の検査から始め、過不足なく、医学的根拠に基づいた治療をご提案します。
【やすだ泌尿器科クリニック】
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注意事項・免責
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたもので、診断・治療を代替するものではありません。




