慢性前立腺炎とは?

  • 2025.10.29

大阪で射精時の痛みや違和感でお悩みの方へ

【やすだ泌尿器科クリニック】の院長通信をお読みいただきどうもありがとうございます。院長の安田宗生です。

「排尿のたびにチクチク痛む」「射精の時に痛みを感じる」「長く座ると股の奥が重い」
このような症状が続く場合、慢性前立腺炎の可能性があります。
慢性前立腺炎は、前立腺に炎症やうっ血(血流の滞り)が続く病気で、男性の骨盤内の不快感や射精時の痛みの原因としてよく見られます。
20代~50代の働き盛りの男性にも多く、ストレスや長時間のデスクワークが関係することもあります。

◆慢性前立腺炎の主な症状

慢性前立腺炎の症状は個人差が大きく、痛みの場所や程度もさまざまです。

  • 排尿時の痛み・不快感
  • 射精時の痛み・違和感
  • 会陰部(肛門と陰嚢の間)の鈍痛や圧迫感
  • 陰嚢(睾丸)の痛み・重だるさ
  • 残尿感・頻尿・尿が出にくい感じ
  • 下腹部・腰・太もも内側の違和感
  • 長時間座ると悪化する など

特に「射精時の痛み」は多くの患者さんが訴える症状で、
慢性前立腺炎の代表的なサインのひとつです。

◆慢性前立腺炎の2つのタイプ

細菌性慢性前立腺炎
 尿や前立腺液から細菌が検出されるタイプです。
 急性前立腺炎を繰り返した結果、慢性化することもあります。

非細菌性慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)
 最近ではこちらが大半を占めます。
 検査で菌が検出されないにもかかわらず、痛みや違和感が続く状態です。
 ストレス・血流障害・自律神経の乱れ・筋緊張などが関与すると考えられています。

◆慢性前立腺炎の原因

明確な原因はひとつではありませんが、以下の要因が複合的に関与します。

  • 長時間のデスクワークや車の運転による骨盤内の血流うっ滞
  • ストレス・自律神経の乱れによる緊張状態
  • 性的刺激の抑制や射精の我慢、または過剰な性行為
  • 冷え(冷房や冬場など)による血流低下
  • 激しいスポーツや自転車競技による骨盤部への刺激
  • 過去の感染(細菌感染の残存や再発) など 

◆検査と診断

泌尿器科では以下の検査を組み合わせて原因を特定します。

  • 尿検査・尿培養検査:感染の有無を確認
  • 直腸診(触診):前立腺の腫れ・硬さ・圧痛を確認
  • エコー検査:残尿や前立腺の状態を評価

必要に応じて前立腺液検査や血液検査も行います。

非細菌性の場合、明確な異常が見つからないことも少なくありませんが、症状に合わせた治療で改善が期待できます。

多くの場合、根気よく治療を続ければ改善します。
一時的に良くなっても再発を繰り返すことがあるため、生活習慣の見直しとあわせて長期的なケアが大切です。

症状や体質により異なりますが、数か月単位での継続治療が必要なことが多いです。
短期間で完全に治るものではなく、「うまく付き合う」という意識も大切です。

急性症状が強い時期を除けば、無理のない範囲で問題ありません。
ただし、痛みが出る場合は無理に続けず、医師に相談してください。

座る時間が長いと血流が悪くなり、症状が悪化することがあります。
1時間に一度は立ち上がる、骨盤に負担をかけないクッションを使うなどの工夫をおすすめします。

はい。精神的ストレスは骨盤周囲の筋緊張を強め、痛みを悪化させることがあります。
必要に応じて、自律神経を整える薬や漢方薬を併用することもあります。

  • 抗菌薬(感染が疑われる場合)
  • 植物製剤(セルニルトンなど)
  • タダラフィル(ザルティア):血流改善効果があり、有効例が報告されています
  • 鎮痛薬・α遮断薬・漢方薬の併用

これらを組み合わせ、痛みの緩和と血流改善を目的とした治療を行います。

  • アルコール、刺激物(辛いもの・カフェイン)は控えめに
  • 下半身の冷え対策
  • 便秘を避け、規則正しい排便を
  • 長時間同じ姿勢をとらない
  • 適度な運動と十分な睡眠

◆慢性前立腺炎と射精時の痛みの関係

射精時の痛みは、前立腺が炎症で敏感になっていることが原因です。
炎症による神経過敏や血流障害、筋緊張などが関係しています。
無理に射精を避け続けることも逆効果になることがあるため、症状に応じて医師と相談しながらコントロールしていきましょう。

◆治療のポイント

  • 原因を一つに決めつけず、総合的にアプローチすること
  • 焦らず続けること(短期間では効果が見えにくい)
  • 再発予防を意識した生活管理

当院では、症状の強さや背景(仕事・生活環境)に応じて治療を組み立て、必要に応じてストレスケアや生活指導も行っています。

慢性前立腺炎は、命に関わる病気ではありませんが、日常生活の質を大きく下げる原因となります。

「射精時の痛みが続く」「股の奥が重い」「座るとつらい」など、気になる症状がある場合は、我慢せず泌尿器科にご相談ください。

大阪で慢性前立腺炎や射精時の痛みでお悩みの方は、専門医による診断と長期的なサポートを受けることをおすすめします。

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注意事項・免責

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたもので、診断・治療を代替するものではありません。