ステンドラ(アバナフィル)とED治療について

  • 2025.10.06

大阪府門真市の【やすだ泌尿器科クリニック】です。院長通信をお読みいただきありがとうございます。院長の安田 宗生です。今回は『ステンドラ(アバナフィル)』について日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医が解説します。

ステンドラとは?

ED(勃起障害)治療薬には世界中でさまざまな種類があります。そのひとつが「ステンドラ(一般名:アバナフィル)」です。アメリカや一部の国では承認されている薬ですが、日本国内では未承認薬にあたります。そのため、国内の医療機関では処方されていません。

ステンドラは「即効性がある」と言われ、服用後15分程度で効果があらわれるケースがあることから、海外では人気のあるED治療薬のひとつです。しかし、日本で承認されていない以上、安全性・有効性については厚生労働省の審査を経ていないため、注意が必要です。
当院でももちろん取り扱いはありません。

日本でステンドラが承認されていない理由

医薬品が国内で使えるようになるには、厳しい臨床試験や安全性の審査を通過する必要があります。ステンドラは海外では使われていますが、日本ではまだその段階を経ていないため、病院やクリニックで正式に処方することはできません。

並行輸入品としてインターネット上で購入できることもありますが、偽物や不純物を含むリスクが高く、健康被害の報告も少なくありません。肝臓や心臓に負担をかける可能性もあり、自己判断で服用するのは大変危険です。

アバナフィルの作用機序

アバナフィルは「PDE5阻害薬」と呼ばれるグループに属する薬です。
勃起は、陰茎の血管が拡張して血流が増えることで起こります。性的刺激を受けると、一酸化窒素(NO)が分泌され、cGMPという物質が血管を拡張させます。ところが、PDE5という酵素がこのcGMPを分解してしまうため、勃起が持続しにくくなります。

アバナフィルはこのPDE5の働きを阻害することで、cGMPの分解を防ぎ、血流を保ちやすくします。その結果、勃起を自然にサポートする効果が得られるのです。
他のED治療薬と同じく、性的刺激がなければ効果は発揮されません。

アバナフィルの薬理学的特徴

アバナフィルは、他のED治療薬と同じくPDE5阻害薬に分類されますが、いくつかの特徴があります。

作用発現が早い

服用してから15〜30分程度で効果が出やすいとされ、タイミングを合わせやすいのが特長です。

持続時間

効果の持続はおよそ6時間程度とされ、シルデナフィル(バイアグラ)と同程度ですが、即効性に重きを置く方に選ばれることが多い薬です。

半減期と代謝経路

半減期は約5時間と報告されており、主に肝臓のCYP3A4という酵素で代謝されます。
そのため、CYP3A4に影響を与える薬(抗菌薬や抗真菌薬、HIV治療薬など)と併用すると、血中濃度が変化し、副作用が出やすくなるリスクがあります。

副作用

頭痛、ほてり、鼻づまりなど、他のPDE5阻害薬と共通する副作用が見られることがあります。
心疾患をお持ちの方や硝酸薬(ニトログリセリンなど)を使用している方は、重篤な血圧低下を招く危険があるため使用できません。

安全にED治療を受けるためには

ED治療薬はどれも「血流を改善して勃起を助ける」作用がありますが、体質や既往歴、飲んでいる薬によって合う・合わないがあります。高血圧や心疾患のある方では、思わぬ副作用が起こることもあります。

そのため、医師による診察を受けたうえで、自分に合った薬を選ぶことが何より大切です。日本で承認されているED治療薬は、以下の3種類です。

・シルデナフィル(バイアグラ® など)
・バルデナフィル(レビトラ® など)
・タダラフィル(シアリス® など)
これらはすでに日本国内で安全性が確認されており、泌尿器科専門医などの診察を受けることで使用できます。

「人に知られずにED薬を手に入れたい」という方へ

ED治療を希望される患者様の中には、
「待合室で他の患者さんと顔を合わせたくない」
「薬局で待つのは抵抗があるので、できれば自宅でED治療薬を受け取りたい」
というお気持ちをお持ちの方も少なくありません。

当院では、初診からオンラインの電話診療に対応しています。ご自宅からスマートフォンで医師の診察を受けることができ、その後は薬を配送で受け取ることが可能です。
プライバシーに配慮し、他の患者様と顔を合わせることなくED治療を始められます。

なぜ並行輸入よりクリニックでの処方がおすすめなのか

・偽造薬リスクを避けられる
・医師が体調や既往歴を確認したうえで処方するので安心
・薬の種類や用量を相談して選べる
・副作用が出たときもすぐ相談できる

並行輸入でステンドラを個人輸入するよりも、日本国内で承認された薬を医師のもとで使用する方が、安全性・信頼性ともに圧倒的に高いと言えます。

ステンドラに関心を持たれた方へ

ステンドラは確かに「即効性が期待できる新しい薬」として海外では注目されています。しかし、日本では承認されていない以上、現時点で患者様が安全に入手する手段はありません。

当院では、国内で承認されている3種類のED治療薬の中から、患者様の症状や生活スタイルに合わせて最適なお薬をご提案いたします。電話でのオンライン診療にも対応しており、初診からご自宅で薬を受け取れる体制を整えておりますので、安心してご相談ください。

●まとめ

ステンドラ(アバナフィル)は日本未承認のED治療薬

・並行輸入での購入は偽物・健康被害のリスクが高く危険
・国内承認薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)が安全で推奨される
・当院では初診からオンライン電話診療が可能で、自宅で薬を受け取れる

EDはデリケートなお悩みですが、一人で抱え込まず、まずは泌尿器科専門医など医療機関へご相談ください。

やすだ泌尿器科クリニックでのED治療

EDは非常にデリケートな問題であり、「クリニックに行くのは恥ずかしい」「他の患者さんと顔を合わせたくない」と感じる方も少なくありません。

大阪府門真市の【やすだ泌尿器科クリニック】では、他の患者様に顔を合わせずにED治療薬を処方されたい方のために、初診からオンライン診療でED治療薬が受け取れる体制を整えています。スマートフォン(電話によるオンライン診療)で医師の診察を受け、ご自宅にED治療薬を配送できるため、プライバシーに最大限配慮した形でED治療を始められます。

もちろん、対面での診察をご希望の方も歓迎します。診察室で医師に直接相談し、より詳しい検査を行うことも可能です。基礎疾患をお持ちの方や、現在、医療機関で治療を受けられている方は、お薬手帳をお持ちください。
対面診察であれば、保険診療の内科や泌尿器科診療と自費診療のED治療を同時に行うことができます。

泌尿器科疾患・生活習慣病とEDの両方を改善し、安心で健康的な毎日を過ごすために、どうぞお気軽にご相談ください。

【やすだ泌尿器科クリニック】

👉門真市・寝屋川市・四條畷市・大東市・守口市・摂津市・大阪市をはじめ多くの患者様にEDのご相談をいただいております。

〒571-0065
大阪府門真市垣内町12-32 古川橋メディカルプラザ3F
06-6967-8406

・水曜日は夜20:00までの診療
・土曜日は2人の医師による診療で待ち時間が少ない

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