心筋梗塞・狭心症とEDの関連

  • 2025.10.10

なぜ「勃ちにくい」が心臓のサインになり得るのか

ED(勃起障害)は性機能だけの問題ではありません。勃起は陰茎海綿体へ十分な血液が流れ込むことで起こるため、全身の血管の健康状態に強く影響されます。心筋梗塞や狭心症は、心臓の冠動脈が動脈硬化で狭くなる「血流の病気」です。陰茎の動脈は冠動脈よりも細いため、同じ動脈硬化でも先にEDとして症状が表れやすい――これを “artery size hypothesis(動脈サイズ仮説)” と呼びます。

実際、EDが先行してから約3〜5年後に心血管イベント(心筋梗塞・狭心症)が発生する例が一定数報告されています。つまり、EDは「血管の老化」の早期警報になり得ます。放置せず、心臓を含めた全身リスクを一度見直すことが重要です。

動脈硬化がEDを招くしくみ

脂質異常症、高血圧、糖尿病、喫煙、運動不足、睡眠不足、ストレスは、いずれも血管内皮の機能低下を招きます。血管は一酸化窒素(NO)を出して広がるのですが、内皮機能が落ちるとNOが減り、陰茎の血管が拡張しにくくなります。さらにプラーク形成で血管径が物理的に狭くなれば、硬さが不十分・途中で萎える・勃起維持が難しいといった症状につながります。

こんなEDは心臓チェック推奨

・40代以降で原因不明に近いEDが徐々に進行している
・糖尿病・脂質異常症・高血圧・喫煙歴がある
・階段で息切れ・胸の圧迫感・労作時胸痛がある
・家族に心筋梗塞の既往がある(特に50歳未満で発症した家系)
・当院では泌尿器科の視点に加え、必要に応じて心電図・血液検査のご提案や、近隣循環器内科との連携をご案内します。EDの裏に隠れたリスクを見逃さないことが、将来の心臓発作の予防につながります。

ED治療薬は心臓病と両立できる?

PDE5阻害薬(シルデナフィル/バルデナフィル/タダラフィル)は、陰茎の血流を助ける第一選択薬です。一方で硝酸薬(ニトログリセリン等)や可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬との併用は禁忌で、重い低血圧を起こす危険があります。心筋梗塞・狭心症の既往がある方でも、主治医の管理下で病状が安定していて、禁忌薬を使っていない場合には、適切に使用できるケースがあります。自己判断は避け、医師に必ずご相談ください。

また、β遮断薬や一部の利尿薬で勃起機能が悪化することがあります。内服中のお薬リストを診察時にお知らせいただければ、切替えや用量調整の相談も可能です(最終判断は主治医と連携して行います)。

生活習慣・内科治療の“底上げ”が最短ルート

・禁煙:数週間〜数ヶ月で内皮機能が回復し始めます。
・有酸素運動:週150分程度の速歩・サイクリングはEDと動脈硬化の双方に有効。
・食事:地中海食や和食ベースで、飽和脂肪酸・過剰糖分を控える。
・睡眠・ストレス管理:睡眠不足と慢性ストレスはテストステロン低下・交感神経過緊張を招き、EDを悪化。
・スタチンやSGLT2阻害薬等の内科治療:心腎・代謝疾患の適切な薬物療法は、長期的に勃起機能の保護に寄与します。

ED治療薬は“ブースター”。土台となる血管の健康を整えることで、薬の効き方も安定します。


他の人に会わずにED治療を始めたい方へ

 初診からオンライン診療→ご自宅に配送

「待合室で他の患者様と顔を合わせたくない」「薬は自宅で受け取りたい」というご希望に配慮し、初診からオンラインの電話診療に対応しています。診察後は、プライバシーに配慮した方法でご自宅へED治療薬をお届けできます。来院が難しい方も、通院負担なく治療を開始できます。

よくあるご質問

Q1. ED治療の平均費用はいくらですか?
A. 自費診療が基本で、費用は薬の種類・用量・処方数で変わります。
【やすだ泌尿器科クリニック】ではED治療の初診・再診費用は不要で、ED治療薬も1錠からお求めいただけます。オンライン診療ではご自宅でED治療薬を受け取れます。合計金額が10,000円以下の場合、送料800円が別途必要となります。※2025年10月現在

Q2. ED治療薬は何が一番効くの?
A. 体質・飲み合わせ・シーンで最適解は異なります。

・シルデナフィル:経験値が豊富、食事の影響を受けやすい。
・バルデナフィル:立ち上がりが速め。
・タダラフィル:効果が長い(〜36時間)ため週末プランに向く。

「一番効く薬」ではなく、あなたに合う薬と用量を一緒に選ぶのが近道です。

Q3. EDの治療はどこに行けばいいですか?
A. まずは泌尿器科が入口です。症状やリスクに応じて、循環器内科・糖尿病内科・睡眠科などと連携し、全身管理を行います。心臓の症状や強い危険因子がある場合は、先に循環器評価を受けることがあります。

Q4. EDの治療は何科にかかればいいですか?
A. 泌尿器科へご相談ください。EDが「血管の病気のサイン」の可能性があるため、必要に応じて内科的評価(血液検査、血圧・脂質・血糖の確認)を行い、当院での治療もしくは、連携医療機関へご紹介します。

まとめ

・EDは冠動脈疾患に先行することがあり、心臓の早期警報になり得る。
・動脈硬化のリスク管理(禁煙・運動・食事・睡眠・内科治療)が、ED改善と心臓発作予防の両方に効く。
・PDE5阻害薬は有効だが、硝酸薬との併用は不可。既往のある方は必ず医師に相談。

【やすだ泌尿器科クリニック】では初診からオンラインに対応し、ご自宅で受け取りまで完結可能。プライバシーに配慮して治療が始められます。

一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。心臓と血管の“未来のリスク”まで見据えて、最適なED治療をご提案します。

【やすだ泌尿器科クリニック】

👉門真市・寝屋川市・四條畷市・大東市・守口市・摂津市・大阪市をはじめ多くの患者様にEDのご相談をいただいております。

〒571-0065
大阪府門真市垣内町12-32 古川橋メディカルプラザ3F
06-6967-8406

・水曜日は夜20:00までの診療
・土曜日は2人の医師による診療で待ち時間が少ない

▶公式ホームページTOPページ
▶男性特有のお悩みはこちら
▶ED専用オンライン診療
▶女性向け泌尿器科をお探しの患者様へ
▶院長通信(男性のお悩み)
▶院長ブログ
▶やすだ泌尿器科クリニック インスタグラム
▶やすだ泌尿器科クリニックYoutube
▶やすだ泌尿器科クリニック 院長通信|note